2015年4月18日土曜日

ミニ小説「ベーコンと焼酎」

この日は数日前からホームページを見たという2名の予約が入っていた。
30分ほど前からは常連の女性客が2人でマスターと雑談をしてると、
そこに予約していた夫婦らしい中年の男女2名が新規で現れた。


マスターはこういう男女を見てもなるべく女性を軽々しく「奥さん」とは呼ばないように心がけている。
職場の仲間って事もあるし、友人という事もあるので立場がハッキリ判ってから奥さんと呼ぶのである。


男性はビールを注文し女性は車の運転だからとノンアルコールサワーを注文しながらメニューを眺めている。
「宜しかったらホワイトボードにもオススメありますよ」とマスターが声をかけると
「何が一番オススメですか?」
「そうですね~、ベーコンサラダなんて如何ですか?手作りなんですけど」と勧めるとそれを注文した。



「あ!このベーコンってマスターが作ったの?美味いね~」
「そうなんですよ~、マニアックに手作りしてみました(笑)」などと雑談しながら
焼鳥やアヒージョを注文して食べながらテーブルの方から「へ~美味しいね」と言う声が聞こえてくる。
マスターは心の中で小さくガッツポーズを取って微笑んだ。



「芋が好きなんだけど、マスターのオススメはどんな感じかな?」
「どういう系が好きですか?」「アッサリして飲みやすいタイプがいいな」
そんなやり取りの後、マスターは「三岳」をグラスに注いだ。


「これって屋久島の焼酎でスッキリ飲みやすくて、ちょっと前に都会の方で人気があって一時は手に入りにくかったみたいですよ」
「へ~?あ!確かにスッキリしてすごく美味いや!」



そんなやり取りの後「この「黒さそり」ってのも麦なんですけど珍しい味わいで面白いですよ」とマスターが言うと
カウンターにいた女性の1人が「あ~~!それそれ!私もすごく好きなんです~!ゼッタイ飲んで欲しいな~」と気さくに声をかけた。


彼女は社交的で人懐っこい性格なので、それを機にテーブルの夫婦とも直ぐに打ち解けて話が弾み始めた。


男性は「黒さそり」を注文して一口飲むと
「うわ~!これは確かに不思議な味で美味い!ちょっと俺もクセになっちゃいそう!」と喜んで3杯ほど飲みながら
店内には明るい笑顔が今日も溢れていた。


夫婦はひと通り飲み食いすると「今日は楽しかった~!何を食べても美味しいし店の雰囲気も良くて、いい店を見つけましたよ、ありがとう!」と笑顔で店を後にした。
マスターはそんな2人を笑顔で送り出しながら心の中で「今日も楽しい営業ができて、こちらこそありがとう!」と感謝と喜びを噛みしめていた。



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